「ひぐらしのなく頃に」

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さて、久しぶりに色々と思うところがありましたので、通常の日記を更新しました。

初めてのゲーム・アニメ以外の記事になります。


なお、今回の記事の内容に関しましては、人それぞれによって捉え方、意見など違いますので、あくまで私の独り言程度にご理解いただけますとうれしく思います。






今日Yahooのトップページのニュースがふと目に入り、記事まで読んでみたところ、中学3年生の男子生徒が父親の頭を斧でたたきつける(殴る)という事件があったそうです。


幸いにも被害者の父親の命に別状はなかったということで、不幸中の幸いでした・・・



つい先日にも、16歳の少女が警官の父親の首を斧でたたきつける(殴る)などして殺害し、話題になったばかりです。












もちろんこんな事件はあっては成らないことだと思いますし、やった本人に責任があるのは一番なのですが、それらを何でもかんでもアニメ・漫画・ゲームのせいにして馬鹿みたいに放送しているマスコミには怒りを通り越して呆れました。


もちろん、私はゲームもアニメも漫画も嗜みますが、そういったことを抜きにしても、今回の件についてはちょっとなあ・・・と思ってなりません。



先に起こった16歳の少女の事件の際に真っ先にマスコミによって叩かれたのが



PCゲーム原作の「スクールデイズ

同人ゲーム原作の「ひぐらしのなく頃に


この2作品だったと思います。



深夜放送していた上記2作品のアニメは、都合により・・・と全て放送が中止されました。


前者のソフトにつきましては未プレイな為なんとも言えませんが、後者につきましては、私も今読んでいる最中になります。



この「ひぐらしのなく頃に」について、とあるワイドショーのフリップで、






16歳少女手斧殺害は“ゲームに類似”?


ゲーム「ひぐらしのなく頃に

山村での連続怪死事件がテーマ

主人公の少女は親の離婚騒動がトラウマに。

斧を使って敵を殺していく









と紹介されていました。
























はあ?






















よく知りもしないで、何でもかんでもそれっぽいものに責任を擦り付けて、それっぽく報道しているマスコミの頭のわr(ry








完全にポカーンでした。








敵ってなんですか?

主人公は女の子じゃないですよ?


















たしかにこの「ひぐらしのなく頃に」という作品、暴力シーンなども多く、今回のような事件の際に取り上げられるのは分からなくもない気がします。


今回放送中止になった皆殺し編は、叔父によって人が変わってしまうほどに過度の虐待を受けているクラスの仲間を、皆で団結し、子供だけではどうにもならないことは大人に相談し、法律やルールに則って解決策を探っていく・・・という内容のお話でした。


俗に出題編と呼ばれるこの皆殺し編の対になっている崇殺し編では、同じような状況に陥った際、一人で思いつめた主人公が、その叔父を闇討ちして解決しようとしたものの、結局取り返しのつかないことになってしまい、何の解決にもならないということを示してくれる話でした。




そういった話の内容を知っていたからこそ、この作品のテーマを根底から覆すこの報道には怒りを覚えました。




先日、この「ひぐらしのなく頃に」の原作者である竜騎士07さんのホームページに載せられたコメントにて、



・一人で悩みこんで殺人しかないと考えた末に至るのは、惨劇でしかない。

そして、それを打ち破るもっともシンプルな最初の方法として物語が提示したのが、

・ひとりで悩んだら、身近な人(友人・家族)に相談しよう!

ということです。

ではどうすれば犯罪以外で、解決策を見出せたのか?

正しい方法で、大勢に相談し、力を合わせ、法律やルールに則って解決する。



という文がありました。



まさにそのとおりの内容だったように思います。


原作者の方が何年もかけて「ひぐらしのなく頃に」という作品を通して、多くの人々に訴えてこようとしたことを、ただそういったシーンがある、一部がこの作品と似ているというだけで、歪曲したあらすじをでっち上げ、さも自分たちが正しいといわんばかりのこの報道・・・



そしてそういった報道、規制が行われた数日後に起きてしまった今回の惨劇・・・


私個人の意見としては、今回の2件目の事件は、過剰な反応を見せたマスコミの責任によるものに思えてなりません。





何でもかんでもそれっぽいものを規制するのであれば、サスペンス物などの殺人を扱うドラマなど、影響を与えるという点に関しては同じかそれ以上のものだと思っていますし、真っ先に規制していくべきではないかと思います。


しかし、

実写のドラマや小説などは見向きもせず、全て漫画・ゲーム・アニメが悪い!

真似する人が出てくる!

規制しよう!

これでは何の解決にもならないと思います。







実際に事件を起こしたこの2人の未成年が、どんな思いで行ったのか?また、犯行に至るまでにどういった心の中での葛藤などがあったのかは知る由もありません。



思いつめてしまう前に本人が周りに相談したり、周りが少しでも気を配ってあげられていたら・・・というのも後の祭りにしかなりえません。


今は、この2件の事件を受け、同じような事件がこれから続かないよう祈るばかりです。



おそらく今回の事件を受け今日、もしくは明日、全チャンネルのワイドショーがこのニュースを取り上げることでしょう。



悲しいことではありますが、おそらくまたこのアニメ・ゲーム・漫画などの悪い点ばかりを抜き出して放送されると思います。


願わくば、マスコミというのは、自分たちが報道していることがどれだけ多くの人たちに影響を与えているのかということを再度考え直して欲しいと願うばかりです。




また、こういった記事を書いたり、こういった感想を持っていると、




・そんな作品は規制されて当たり前だ

・同じような事件を阻止するためには当然だ

・オタクが何言ってんだ



などと思われる方も多いと思います。




ですが、

私はさまざまな作品の持つメッセージ、文学作品やその他の作品によって心を打たれたことや考えさせられることもこれまで多々ありました。


学校などでの教育、親などによる教育、それだけでは学ぶことの出来ない多くのものを学ばせてくれる一つの形が、こういった作品たちだと信じています。

それだけに、今回の件に対する世間一般の処置、マスコミの報道には色々と思うところがありました。






















普段これだけ長い文をあまり書きませんし、作文などは苦手ですのでただ自分の思いを書き殴っただけの記事になってしまい、また、気に触る方もおられると思いますが、これだけはいっておきたいと思いましたので、つたない文章ですがまとめてみました。









こういった事件がこれから続いていかないことを心から祈っております。